「travelogue」とは
さわやかな初秋の季節となりました、皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
この度、アートコンプレックス「MONAIZO」では、TOKATSU Film Festivalの第一回メインビジュアルを、注目の若手写真家・本城直季氏が飾ることを記念した特別展を開催いたします。
第二回には、五つの市に渡る大規模国際映画祭を目指すTOKATSU Film Festivalにおいて、本城直季氏が第一回のメインビジュアルを手掛けるということは、映画、写真、美術、それぞれの芸術に関わる人と人の歩み寄りを呼び、新しい試みの兆しを生み出しました。
TOKATSU Film Festivalは千葉県北西部より広がる東葛地域を映画で彩りたいとの思いからスタートしています。これと同じく、千葉県北西部より伸びている常磐線、つくばエクスプレスの通るエリアでは『アートライン構想』とも呼ばれるプログラムが水面下で動き出しています。
これは、常磐線、つくばエクスプレスを基点として、上野から始まる、美術館、博物館、美術関連大学そして芸術振興機関やアートプログラムの点在を関係付けることで、より相乗的な作用を生み出し、エリア一帯の彩としていきたいという広域的なプログラムといわれています。
その胎動期に、短期間であっても、フォトグラファー、そしてアーティストとして、新たな表現領域へと踏み込んでいる本城直季氏の展覧会を、映画祭の記念プログラムとして開催することで提示できるものは、作品の持つ素晴らしさにとどまらないでしょう。