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ウィニング・パス

上映会場:松戸市 松戸サンリオシアター 6F
上映時間:2005年10月15日 11:35〜/ 2005年10月16日 11:35〜

第16回東京国際映画祭ニッポン・シネマ・フォーラム部門 公式出品作品
2003年/日本語/108分/カラー/ヴィスタサイズ/ドルビー/支援:文化庁

監督:中田新一

1944年石川県出身。山本薩夫監督や市川崑監督など、日本映画の全盛期を支えた名匠・巨匠たちのもとで研鑽を積む。85年『海に降る雪』で監督デビュー。86年には井上ひさし原作のベストセラー『ドン松五郎の生活』を監督。95年には『ピピ とべないホタル』(ヒューストン国際映画祭金賞受賞)の演出を担当。99年日中戦争をテーマに平和の大切を訴えた『チンパオ/陳宝的故事』を熊本県並びに熊本市の全面協力を受け日中共同で製作、高い評価を得る。(アジア・フォーカス福岡映画祭1999出品作品、イラン国際映画祭特別招待作品)

物語

高校2年生の健太は恋人の香織、親友の大輔、和也とともに、それなりに楽しい高校生活を送っていた。香織はスタイリストを目指して上京を考えている女の子。そのまっすぐな眼差しに、健太も自分の可能性や将来について考え始めるのだった。
そんな矢先、突然の事故が健太を襲う。治療の甲斐なく下半身不随になってしまった健太は、“車椅子生活になる”という現実を受け入れられず、周囲を拒絶する。だが、入院先の病室で同室になったヘンなオヤジ・坂田や、車椅子バスケットをしている誠との出会いで、徐々に明るさを取り戻していく。
学校に戻った健太は、障害をもった自分を受け入れてくれた香織に対して素直に接することができないまま、誠が所属する車椅子バスケのチーム『北イーグルス』に入る。激しいぶつかり合いとスピード…まさに格闘技さながらの車椅子バスケットの世界に、健太は自分の新しい居場所を見出していく。新しい人生をつかむため、健太の挑戦が始まる…。

解説

目を見張るスピードと鋭いターンの切り返し。競技用車椅子を緩急自在に操り、ところ狭しと繰り広げられる白熱のプレーは、見るものを圧倒し、一気に引き込んでしまう。本作はアジア初『ゴールドカップ2002』(パラリンピックと並ぶ世界最高峰の車椅子バスケ選手権大会)開催地の北九州市を舞台に、車椅子バスケットボールにかける高校生の青春群像を描く。撮影はほぼ全編が北九州市内で行われ、撮影中には延べ1,000名にも及ぶ市民エキストラや現場を手伝うボランティア・スタッフが加わり、市民と共に作り上げられた作品である。監督は山本薩夫、深作欣二、市川崑、熊井啓といった日本を代表する監督たちのもとで修業を重ねた後『ドン松五郎の生活』『チンパオ』等、多彩な作品を手がけてきた中田新一。プロデューサーは福祉や環境の分野で映画作りを手がけてきた中橋真紀人、音楽監督には数々のテレビドラマ、映画音楽を手がける千住明。主人公・健太には映画初主演となる期待の若手俳優・松山ケンイチ。3ヶ月に渡る車椅子バスケのトレーニングを経て撮影に挑んだ。他にも矢崎滋や加藤剛、ベンガル、石井めぐみ、柄本明といった演技派・個性派の俳優が脇を固めている。

スタッフ

  • 監督:中田新一
    エグゼクティブ・プロデューサー:中橋真紀人
    プロデューサー:佐々木文夫 中田新一
    キャスティング:吉川威史
    脚本:矢城潤一 原田哲平
    原案:三崎勝司
    撮影:今泉尚亮
    照明:白石成一
    録音:深田晃
    美術:池田大威
    VE:高橋善弥
    編集:桐畑寛
    助監督:山本保博
    製作担当:小野山哲史
    音楽:千住明

キャスト

  • 松山ケンイチ、堀北真希、佐藤めぐみ、角替和枝、石井めぐみ、矢崎滋、ベンガル、寺島進、柄本明、加藤剛
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