物語
俳優・楠田のプロモーション写真撮影に、二つのカップル隼人と恵美、楠田と有希子が集まった。人里離れた山荘に4人で泊り、近くの廃墟で撮影をするのだ。山荘の主である西本は、皆の友人で現在パリに住んでいる。そして恵美の昔の恋人だった。
一行が山荘に到着すると隼人の兄・和人が姿を現した。楠田が隼人に内緒で呼んだのだ。隼人は、兄を含めた4人から、失敗に終わったスタジオ経営の件を責められると思い、ひとり廃墟に逃げる。
廃墟はもともと精神病院だった。取り付かれたようにシャッターを切る隼人。ポラロイドには居るはずのない人物の姿が写る。恐怖に駆られた隼人は薬を大量に飲み虚ろに。気づくとパリにいるはずの西本が……。西本は「皆が待つ山荘へ戻ろう」と隼人を促した。
翌日、写真撮影が開始されたが天候の為に早々に切り上げる。しかし隼人はひとり廃墟に残る。日が暮れ、大雨になっても戻らない隼人を迎えに兄和人が廃墟に向かうと、隼人は薬を飲み続け、幻覚と現実の間をさまよっていた。隼人に声を掛けると、人影が和人に歩み寄り、ナイフで和人の喉を掻き切る。隼人はその場で気を失ってしまう。和人を殺した人影とは?隼人の幻想か?それとも……?