閉じる

ゼイラム

上映会場:柏市 アートコンプレックス 「MONAIZO」
上映時間:2005年10月16日 12:30〜

東京国際ファンタスティック映画祭'91正式出品作品
1991年日本映画プロフェッショナル大賞ベスト10
1991年/日本/96分/ギャガコミュニケーションズ・クラウド

監督:雨宮慶太

1959年8月24日生まれ 千葉県浦安市出身。
イラストレーター、キャラクターデザイナー、監督として数々の作品に携わる。
代表作に、 1988年『未来忍者』(監督)/1991年『ゼイラム』(脚本・監督)/1993年『仮面ライダーZO』(監督・キャラクターデザイン)/ 1994年『仮面ライダーJ』 (監督・キャラクターデザイン) / 1994年『ゼイラム2』(原作・脚本・監督)/ 1995年『人造人間ハカイダー』(監督・キャラクターデザイン)/ 1997年『タオの月』(監督・脚本・キャラクターデザイン)/ 2004年『魔法少女隊アルス』 天才ビットくん(NHK教育TVアニメ)/ 2004年『怪談新耳袋 劇場版』 「約束」 (監督)/ 2005年『GARO-牙狼-』 (原作:総監督・テレビ東京系TV) などがある。

物語

地球を遥か遠く離れたマイス星で、異形の凶暴犯ゼイラムが脱出する事件が起きた。無数の追っ手を一瞬で殱滅すると、ゼイラムは一路地球を目指した。その逮捕に名乗りを上げた女賞金稼ぎイリアとボブのコンビは、地球へと先回りし、ゾーンという地球の街そっくりの疑似戦闘空間の罠を張って、ゼイラムを待ち受けた。一方、配線工事人の神谷と鉄平は、違法に電気を引き込んでいる者がいるとの通報を受け、イリアのアジトであることも知らずに、とある廃墟を訪れた。
いよいよゼイラムが飛来し、ゾーンの中でイリアとゼイラムの熾烈な戦いが始まった。次々と強力な武器を放ち、イリアはゼイラムに迫る。
イリアの作戦は順調だった。敵が計算外に強いことと、神谷と鉄平が、偶然ゾーンに迷い込み、戦いに巻き込まれてしまったことを除いては…。

解説

『未来忍者』の反響を受け、雨宮は再びメガホンを取った。低予算をアイディアと情熱でカバー、和風SFテイストと高い表現力が評価を得た『ゼイラム』。だが、発端は意外にもゲームをモチーフとした企画だった。
『HP9999』。最高のHPを持つ敵キャラという意味のタイトルから伺えるように、その舞台は、コンピュータの中の仮想空間だ。鉄平というゲームおたくのパソコン通信が、偶然、異星人の通信と繋がってしまい、鉄平は、倒せども倒せども変形を繰り返してって来る三度笠型のロボットと、地球の存亡をかけて戦う羽目に陥る、という物語。
折しも、朝日ソノラマの『宇宙船』Vol.55から脚本の松本肇の『ゼイラム』の小説が始まり、Vol.57まで連載された。こちらは、宇宙を舞台に活躍するイリアとその兄グレンを描いた物語で、雨宮がその挿絵を描いた。
映画『ゼイラム』はちょうどこの二つをミックスした形となった。小説版で活躍した主人公イリアが、地球に来て、ゾーンと呼ばれる仮想空間を舞台に、襲ってくる三度笠型のエイリアンを相手に戦う、という骨子に『HP9999』で主人公になる筈だった鉄平が巻き込まれてしまう展開を加えた。

スタッフ

  • 監督:雨宮慶太
    脚本:雨宮慶太、松本肇
    撮影:木所寛
    照明:保坂芳美
    美術:高橋昭彦、三池敏夫
    クリーチャー造型:竹谷隆之、高柳祐介
    人形アニメーション:小杉和次
    合成アニメーション:橋本満明
    特殊メイク:佐和一弘
    音楽:太田浩一
    企画・製作:ギャガコミュニケーションズ・クラウド

キャスト

森山祐子、螢雪次朗、井田州彦(現:井田國彦)、吉田瑞穂
©2005 tokatsu film festival. All rights reserved.