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永遠のモータウン

上映会場:柏市 柏駅西口のアジアンテイストの”なごみカフェ” 「Cafe Line」
上映時間:2005年10月15日 15:00〜 / 19:15〜 / 2005年10月16日 17:00〜

2004年グラミー賞・功労賞(ファンク・ブラザーズ)
2003年グラミー賞
・最優秀コンピレーションサウンドトラックアルバム
・最優秀トラディショナルR&Bボーカルパフォーマンス
2002年ニューヨーク批評家協会賞・最優秀ノンフィクション賞
2002年全米批評家協会賞・最優秀ノンフィクション賞
2002年/アメリカ/108分/カラー/原題Standing in the Shadows of Motown/配給シネカノン

監督:ポール・ジャストマン PAUL JUSTMAN

数多くのドキュメンタリー作品の編集スタッフを経て、ダイアナ・ロス、カーズなど初期のMTVを彩ったアーティストのミュージックビデオを数多く手がけ、一世を風靡した。その後もドアーズ、ジェームズ・ブラウン、ディープ・パープルなど音楽関係のドキュメンタリー作品を数多く手がける。本作の前にはニューオーリンズの音楽を題材にしたドキュメンタリー「Let the Good Times Roll」を手がけている。

物語

マーヴィン・ゲイ、スティーヴィー・ワンダー、ジャクソン・ファイブ、ダイアナ・ロス、スモーキー・ロビンソンなど数多くの有名アーティストとヒット曲を輩出し続けたモータウン・レーベル。その独特のサウンドを確立し、陰から支えたのがファンク・ブラザースだ。しかし彼らの卓越した才能と革新性によって達成した偉業に対して、彼ら自身が得た名声はとても小さなものだった。初期のモータウンはレコードに演奏者のクレジットを載せていなかった為、彼らの名前が一般的に知られることは無かった。
本作品では貴重な当時のインタビューや演奏シーン、追想シーン、ニュース映像などを織り交ぜながら、現在の彼らにスポットを当て、ファンク・ブラザースの実像を浮き彫りにしている。全編に30曲以上のモータウンの名曲が散りばめられ、誰もが聴き覚えのあるメロディに心躍らされるであろう。特にクライマックスシーンではファンク・ブラザースが錚々たるゲスト・ヴォーカルを迎えて、素晴らしい演奏を繰り広げてくれる。映画が明らかにする彼らの物語には、ヒット・ソングにまつわる栄光と挫折と悲哀が交錯する。

解説

エルヴィス、ビーチ・ボーイズ、ストーンズそしてビートルズ。全てのNo.1ヒットを足しても“彼ら”にはかなわない。しかし“彼ら”の名前を知る者はいない。その“彼ら”とはもちろん本作品の主人公たる”ファンク・ブラザース”の面々だ。彼らの作ったモータウン・サウンドは大きな変動期を迎えた50〜60年代のアメリカ社会とシンクロし、時代のサウンド・トラックとして大きな役割を果たした。その名を知らなくとも、彼らの音楽はいつでも世界中の人々に聴かれているのだ。
この映画にはアンサング・ヒーロー(歌わぬヒーロー)たちの様々なドラマがある。いくら偉業を達成しても世界中の誰も自分の事を知らない、その悔しさ、葛藤は私たちには想像しえないほど大きなものだろう。
本作品はいくつかの映画賞を受賞した他、グラミー賞でも音楽賞を受賞。作品としてのクォリティの高さを証明したと同時に、ファンク・ブラザース自身がこの映画によって注目を集め、その後様々なゲストを迎えて全米・ヨーロッパツアーを成功させている。そして次第に再評価の波が巻き起こり、2004年グラミー賞でファンク・ブラザースは功労賞を受賞することになる。この「永遠のモータウン」という映画は、その影に光を当てた珠玉のドキュメンタリーである。

スタッフ

  • プロデューサー:サンディ・パスマン/アラン・スラツキー/ポール・ジャストマン
    音楽監督:アラン・スラツキー
    撮影:ダグ・ミルサム/ロン・ストラットン
    編集:アン・エリクソン
    製作総指揮:ポール・エリオット/デヴィッド・スコット

キャスト

  • ファンク・ブラザース、チャカ・カーン、モンテル・ジョーダン、ベン・ハーパー、ジーョン・オズボーン、トム・スコット 他
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