物語
債権回収、恐喝、賭博などを生業とする有限会社「逆鱗組」は、神奈川県川崎市新丸子に本拠を置く新興暴力団である。「逆鱗組」の組長・浅田彰の信条は「決して堅気の人には迷惑をかけるな!」だった。小さな組織であるが、どこにも属さない異色のヤクザ組織だった。しかし、川崎には大組織・笹山組があり、笹山組にとって逆鱗組は目の上のたんこぶだった。しかし、逆鱗組に手を出すことができないのは、逆鱗組の若頭いや営業主任のヤマダが、大物組長柳沢三造の元子分で、筋金入りの“男”であるからだ。そんなヤマダであったが、家に帰れば娘の小学校“お受験”という難題を抱えていた。そして、娘が受験する聖恩学園の脇田理事長が博打に狂い、借金の形の手形が笹山組の手に渡ってしまう。ヤマダは笹山組・岡崎に一世一代の勝負を申し込む。10億円を賭けた大博打である。その勝負に勝ったヤマダは脇田理事長を助け、聖恩学園に平和が戻るかのように見えたが、笹山組が右翼を使い攻撃を仕掛けてきた。娘の入学が決まった聖恩学園を救うべくヤマダをはじめ逆鱗組の面々が集結し、逆鱗組VS笹山組の最後の壮絶な闘いがはじまる!