物語
○ アーヴィン・ラズロー
彼の提案する「量子真空エネルギー場」理論は、生命の誕生と進化の謎を解き明かすとともに、「全ての存在は繋がっている」という事実を、科学の側から説明できる考え方として政治、経済、科学、芸術、教育などあらゆる分野で「持続可能な未来」をめざす人々を勇気づけています。
これまでの「地球交響曲」の全出演者の言葉や体験もこの理論に照合してみるとより深く納得できるようになると思います。
○ 石垣昭子
竹富島生まれの石垣昭子さんは、一度島を出て、東京の美大で学びながら、伝統の染織の奥深さに目覚め、島に戻って廃れかけていた草木染の技術を甦らせると共に、21世紀に向けて新しい美を創造し続けている女性です。生きている生命(芭蕉、蚕)から糸を紡ぎ出し、生きている生命(福木、藍、紅露)に秘められた色を誘い出し、太陽の巡りに寄り添い、月の満ち欠けに波長を合わせ、一日、一刻、一瞬たりとも同じではない母なる星地球の歌声を聴きながら仕事を続けています。織機に乗った時には、仕事の90%は出来上がっており、その90%が、自分の力ではない、と石垣さんはいいます。