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地球交響曲 第5番 GAIA SYMPHONY No.5

上映会場:我孫子市 相島芸術文化村 「月光倉」
上映時間:2005年10月16日 13:30〜 / 16:00〜

2004年/日本/133分/製作・配給:有限会社龍村仁事務所

監督:龍村 仁 Jin Tatsumura

1940年 兵庫県宝塚市生まれ。63年 京都大学文学部美学科卒業後、NHK入局。報道局東京オリンピック中継担当を経て教育局教養班に配転、主にフィルムドキュメンタリーを演出。92年 NTT DATAスペシャル「宇宙からの贈りもの〜ボイジャー航海者たち」でギャラクシー選奨。ドキュメンタリー映画『地球交響曲 第一番』を監督。11月の公開以来、全国各地で自主上映会が次々と開催されている。98年 高円宮妃久子妃殿下の依頼に依り、妃殿下原作の童話「氷山ルリの大航海」の映像作品を制作。

物語

○ アーヴィン・ラズロー
彼の提案する「量子真空エネルギー場」理論は、生命の誕生と進化の謎を解き明かすとともに、「全ての存在は繋がっている」という事実を、科学の側から説明できる考え方として政治、経済、科学、芸術、教育などあらゆる分野で「持続可能な未来」をめざす人々を勇気づけています。
これまでの「地球交響曲」の全出演者の言葉や体験もこの理論に照合してみるとより深く納得できるようになると思います。

○ 石垣昭子
竹富島生まれの石垣昭子さんは、一度島を出て、東京の美大で学びながら、伝統の染織の奥深さに目覚め、島に戻って廃れかけていた草木染の技術を甦らせると共に、21世紀に向けて新しい美を創造し続けている女性です。生きている生命(芭蕉、蚕)から糸を紡ぎ出し、生きている生命(福木、藍、紅露)に秘められた色を誘い出し、太陽の巡りに寄り添い、月の満ち欠けに波長を合わせ、一日、一刻、一瞬たりとも同じではない母なる星地球の歌声を聴きながら仕事を続けています。織機に乗った時には、仕事の90%は出来上がっており、その90%が、自分の力ではない、と石垣さんはいいます。

解説

今、世界中で起こっている混乱や苦しみは、21世紀の新しい価値観が生まれ出るための「陣痛」の苦しみである、とも言えるのです。自然なお産における陣痛の苦しみは、それ自体は苦しみですが、それを通過することに依って、新しい生命の誕生、という珠玉の喜びが生まれ、母(地球)と子(人類)の新しい愛の形が始まるのです。目の前で起こっている混乱や悲しみに目を奪われパニックに陥ったり、意気消沈してしまうことの方がまずいのだ、と私は思います。
既存の価値観が崩壊してゆく今の時代は、私達ひとりひとりの小さな価値観の変化と、それにともなう小さな選択、行動の変化が、地球規模の大きな変化を起こし得る時代なのです。こんな時代に最も大切なのは、「全ての存在は繋がっている」ということへの信頼と、そこから生まれる安心感です。人と人とはもちろんのこと、人と他の全ての生命、人と物、人と自然環境、人と地球、人と宇宙、そして、人と宇宙創生以来の全ての過去、現在、未来は、具体的、現実的に繋がっている。今、私達、ひとりひとりが行っている全ての営みは、いかに些細にみえることでも、一切が、決して消えることなく、いづこかにメ記憶モされ、未来の世代、未来の地球、未来の宇宙に繋がって生かされてゆく。
そのことに気付き、謙虚さと共に、勇気と喜びをもって価値観を変え、行動、選択を変えてゆく人々を激励する。これが、「地球交響曲」第五番のコンセプトです。

スタッフ

  • 監督:龍村 仁
    プロデューサー:龍村ゆかり
    撮影:赤平 勉、押切 隆世

キャスト

声の出演:山川 建夫、榊原 良子
ナレーター:榎木 孝明、森田 真奈美
原題:地球交響曲 第5番
提供:有限会社龍村仁事務所
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