<招待作品> CONFESSIONS OF A DOG / ポチの告白

(2005/JAPAN/195min)

監督

高橋玄/Gen Takahashi

1965年東京で生まれ。2002年より自主制作活動を開始し、04年に映画製作会社GRAND CAFE PICTURESを設立。設立後初の作品となる「CHARON」はゆうばり国際ファンタスティック映画祭でゆうばりファンタランド対象を獲得。同作品はマンハイム・ハイデルベルク国際映画祭、ドーヴィル・アジア映画祭でも非常に評価された。

スタッフ

製作:田村正蔵/高橋玄
プロデューサー:佐藤輝和/小高勲/高橋玄
原案協力:寺澤有
撮影:石倉隆二/飯岡聖英
照明:小川満
録音:西岡正巳
美術:石毛朗
助監督:中西正茂
音楽:高井ウララ/村上純/小倉直人
制作担当:小林孝幸
メイキング:中田圭

キャスト

菅田俊
野村宏伸
川本淳市
井上晴美
井田國彦
出光元

上映会場:

我孫子 福祉ふれあいプラザ[Abiko-city fukushi-fureai plaza]

上映時間:

2006/10/15,Sun 16:20-

この映画『ポチの告白』は、昨今多発する日本の警察犯罪事件の数々の実例をモデルに、良識ある巡査が警察の犯罪機構に巻き込まれながら悪徳に染まり、やがて自滅するまでを描いた、社会派エンターテインメント大作である。

警察問題ジャーナリストとして海外でも著名な寺澤有の資料と原案協力を得て、実際に起きた警察犯罪事件に正面から切り込むストーリーは、警察犯罪を報道できない日本の記者クラブ制度の問題をも照射しながら、映画本来の娯楽性を損なうことなく、同時に日本の警察、検察、裁判所、報道の癒着による国家ぐるみの犯罪が現実に存在するという警察支配社会の恐怖を描き、ラスト6分では観客の誰もが震撼する衝撃を与える。
この野心的な映画企画に、外国人ジャーナリストの聖地でもある社団法人・日本外国特派員協会が、60年の同協会史上初めて映画撮影に協力、協会内でのロケーションが敢行されたほか、千葉県柏市、松戸市、茨城県庁、埼玉県坂戸市などの自治体が、警察犯罪の舞台となる警察署として市庁舎での撮影を許可するなど異例の協力を決定、撮影中から海外の新聞が密着資材に訪れるなど、完成前から社会的な注目を集める、日本映画久々の問題作である。

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